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WELgeeの描く未来・難民活躍企業の実体験【Refugee Career Demo-Day 2023 報告レポート②】

WELgeeでは6月20日の世界難民の日にあわせて、「Refugee Career Demo-Day 2023」と題し、多様な業界・業種の企業40社、56名のビジネスリーダーと、難民人材20名が交流するキャリア交流会を開催いたしました。
今回のイベントでは株式会社セブン‐イレブン・ジャパンを筆頭に、WELgee史上最多となる13社もの企業にご協賛いただきました。

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当日は難民人材と企業人でのディスカッションも白熱!計4回のレポートにわたって当日の様子をお届けします。
レポート第2弾となる今回は、イベントの前半様子!メインスポンサー2社・WELgeeによる熱い挨拶の後、難民活躍企業2社によるパネルディスカッションが行われました。

「冒頭挨拶」メインスポンサー2社 執行役より挨拶

冒頭挨拶として、本イベントのメインスポンサー2社、株式会社セブン‐イレブン・ジャパン 執行役員 オペレーション本部長 飯沼 一丈様、PwCコンサルティング合同会社 常務執行役 Chief Human Resource Officer 石塚 喜昭様よりご挨拶をいただきました。

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株式会社セブン‐イレブン・ジャパン 執行役員 オペレーション本部長 飯沼 一丈様
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PwCコンサルティング合同会社 常務執行役 Chief Human Resource Officer 石塚 喜昭様

「WELgeeの展望」WELgeeが日本企業とともに描きたい未来

冒頭挨拶にひき続き、林より「WELgeeの展望」をお伝えしました。

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ウクライナでの軍事侵攻やアフガニスタンでのタリバン復権、エチオピアやコンゴ民主共和国での虐殺など、いま世界中で、1億人以上が故郷を逃れざるを得ない「難民状態」におかれています。そんな各地から、命を繋いで日本にやってきたのが、いま、皆さんの、目の前にいる、彼ら、彼女たちです。
私たちは、彼らのことを「難民」と呼んでいません。インターナショナルズ、とか、Refugee Talentと呼んでいます。彼らは、私たち、WELgeeと、共に挑戦する仲間です。

WELgeeが、彼らと一緒に、挑戦してきたことがあります。それは、「キャリアを通じて、人生を再建する」という新しい試みです。

WELgeeが生まれた、7年前は、仮説でしかなかった仕組みに、前例がほぼない中で共に取り組んでくださる企業さんの存在があったからこそ、予想を越えた新しい事例が、たくたん、生まれています。仮説検証のフェーズを、乗り越えた、今、ここからは、この流れをさらに加速していきたい。キャリアを、人生の再建の手段としてゆくには、今日お越しいただいているように社会への影響力がある先駆企業のみなさんとの連携が鍵になるということを、強く感じてきました。

現在、日本では、難民の方々に、大きく関わる法制度の議論もなされていますが、民間が主導する良いムーブメントが社会に広がり、そして、その先に、制度もつくりうる、そして、日本社会全体の変化も生みうると、わたしたちWELgeeは、信じています。

様々な理由で故郷を逃れざるを得なくなった人たちの力を活かしながら、皆さまの所属している企業、地域に新しい価値が生まれていく。そして、日本社会がより世界とつながり、豊かになっていく。そんな仕掛けを、私たちWELgeeとともに、一緒に作って行きませんか? 

「難民人材が活躍する企業2社のパネルディスカッション」Nentrys株式会社&商船三井ロジスティクス株式会社

林からの呼びかけに引き続き、実際に難民人材が活躍している2社と、パネルディスカッションを実施しました。

Cさん(仮名) x Nentrys株式会社様

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ーー 宮田さん、改めて御社の事業概要とCさんの採用経緯、初めて対面で会ったりしたときの印象、を教えていただけますか?

宮田さん:中古のトラックや、重機などをオンラインで売買できるプラットフォーム「トラック王国」を運営しています。もともと私たちは、カラフルで面白い組織文化を醸成していくという目的で、もっと多国籍な組織をつくっていきたいと考えていました。そんな時ある企業の役員の方から、「難民でエンジニアの方の就労検討してみませんか?」というメッセージを、Facebookでもらったのがきっかけです。

そこからWELgeeさんとお会いして、その後Cさんとランチをしました。彼のレジュメは事前に見ていたので、スキル面についてはそこまで心配してなかったのですが、会って一番驚いたのは人柄の良さです。俗にいう、「めっちゃいいやつ」で、採用を決めました。社内理解を得るというのが苦労した部分なのですが、何回もディスカッションを繰り返し、採用に至ったというのが一連の流れになります。

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ーー 今度は直属の上司、ということで野村さん、Cさんが入社からICT部門に参画するまでの経緯や現在の仕事ぶりはいかがですか?
野村さん:入社から半年程度は管理部に所属しながら、既存エンジニアチームと連携して簡単なWEBアプリケーションの作成をしてもらったのですが、コミュニケーションの難易度がなかなか高い状態でした。
そこでコミュニケーション能力の向上を目的として、展示場(実際の車両をお客様が見学に来られる施設。車両整備や保管も行っている)で半年弱、現場研修を行いました。その半年を通じ、驚くほど日常生活レベルの日本語は上達したものの、仕事レベルには至らず。
Cさんは優秀なエンジニアであるので、単独で進めることができるプロダクト開発を部内課題と連動できないかと考えました。そこで、ライブラリが豊富な画像認識の分野において、AI画像認識のツール開発をCさん行ってもらうことに決定。現在はプロダクトオーナーとしてご活躍いただいております。

ーー 時間をかけて、本人のキャリアへの要望、実際のスキル、そして社内のニーズをマッチさせて行ったのですね。Cさんは今後でどういうふうに成長していきたいですか?
Cさん:First and foremost, I hope to continue growing as an IT professional and enhance my technical expertise. I aim to contribute significantly to the company's projects and make a positive impact on its success. I also look forward to embracing more leadership opportunities and taking on greater responsibilities in the future. I am enthusiastic about introducing the company to new markets, facilitating its growth and ensuring long-term success.

Mさん×商船三井ロジスティクス株式会社様

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ーー 阿部さん、改めて事業概要とMさんの採用の経緯を教えていただけますか?
阿部さん:当社は商船三井グループの中核物流会社として、航空、海上、陸上の貨物輸送サービスはもとよりこれらを組み合わせた総合物流サービスを提供しております。Mさんの採用には、難民支援協会さんから打診いただいた商船三井さんからレジュメを見せてもらうところから携わっています。
当初、フランス語、英語も堪能、インドの大学を卒業ということで、弊社としてアフリカインドは今後力を入れていきたい地域で、うまくいったら戦略的な事業拡大に貢献してもらえるかもと思い、興味を持ちました。

最初Mさんとカジュアルに面談したときは、思ったより日本語できなかったのですが、画面越しのひたむきさが伝わってきたので、とりあえずアルバイトをしてもらって、日本語の上達ぶりや仕事ぶりをみてから次のステップを考えるのはどうでしょう?というオファーをしました。

最初は人事総務の仕事で、データを入れたりとか、PCを使った細かい手作業をしてもらったのですが、作業も早いし、正確。「これで日本語ができるようになったら、意外とうちにフィットするかも」と思いました。

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ーー まずはアルバイトからのスタートだったということですが、今の部署で社員として登用されるまでには、社内でどんな経緯があったのでしょうか?
阿部さん:どこの部署がいいかな、といろいろと検討する中で、成田地区に航空会社からスペースを調達し、Bookingの手配や、貨物の通関業務で必要となる書類や積荷目録を手配する部署があり、当社の業務内容を理解し、日本語も覚えていくのにちょうど良いのではないかと考え、契約社員登用をして、部署異動してもらいました。そこでは初めての外国人社員。Mさんがきたおかげで、「ちゃんとコミュニケーションとっていかなきゃ、分かりやすく説明しなくちゃ」と部署の皆さんが意識的にコミュニケーションをとる場面が増え、そのおかげで、なんとなく職場の雰囲気も明るくなった気がします。

Mさんのおしゃれなファッションをいじったり、Mちゃんって可愛がられていて、日本語も上達しています。とてもスマートなので、キャッチアップも早く、戦力として成長してくれているので、いま新人社員の研修担当という役割にも挑戦してもらっています。心配していた難民申請中の在留資格も切り替えることができました。

ーー Mさん、これから、商船三井ロジスティクスさんで、どんな成長をしてゆきたいですか?
Mさん:The achievement will come with hard and committed work. I want to be that bridge between my company and other culture. I also want to encourage other companies and refugee talents to work together by sharing
my experience like today. Thank you!!

Cさん・Mさんそれぞれ苦労しながらも、会社が彼らの人生再建のスポンサーとなり、一歩ずつ前に進んできた様子を追体験することができました。ビジネスパーソンからもパネルディスカッションを通じて「実際の自社での採用をイメージできた」をいうお声をいただきました。

ご登壇いただき、ありがとうございました!
次回のレポートでは、イベント後半のビジネスパーソン×難民人材のグループディスカッションの様子をお届けします。

【企業人事・経営者様向け無料ウェビナーのご案内】セブン-イレブン・富士通・商船三井ら13社が協賛・40社が参加!Refugee Career Demo-Dayのご報告 〜なぜ企業が今、難民採用に注目するのか〜

イベントでは、日本企業が難民人材を雇用することによって期待できる価値や、難民人材側からみた日本のビジネス環境などについて率直な意見交換が行われました。

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今回のイベントの成功を受け、各業界のリーディングカンパニーが、なぜ難民採用に注目をするのか?採用を通じて、企業にどのようなインパクトが生じるのかについて、参加者の声をふんだんに盛り込みながらイベントを追体験するような形で、本イベント運営責任者・エンゲージメント推進部統括、林よりお伝えします。

【日程】6月26日(月)12:00-13:00
【開催方法】オンライン開催
*Zoomでの開催を予定しております。
*ウェビナー視聴用のURLは、お申し込み頂いた方にメールでご案内します。
【参加費】無料
【対象】難民人材への関心・採用をご検討いただいている企業担当者様

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