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今だからこそ、あなたと「ともに生きる」を前に進めたい。| WELgeeファミリー募集キャンペーン

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(2025/09/12 17:27更新)

「外国人は危険だ」「国に帰れ」

といった言葉を目にしたことはありませんか。
今、日本国内で“分断”や“排除”を促すような考え方が、戦後かつてないほどに急速に広まっています。現実世界や選挙の結果にさえ影響をもたらしています。


私は、このような言説の根源にあるのは、「不安」という感情だと考えています。
人は、知らないものや理解ができないものに出会ったとき、不安や恐怖を感じます。外国人と語り合ったり、食事をともにした経験がなければ、漠然とした不安を抱くのは自然なことかもしれません。

ただ、現在、日本には約358万人の外国人が暮らしています。
そのうち、日本に逃れてきた難民背景の方は、推定10万人ほどです。(※)


人口減少の進む日本。彼らを新たな社会の担い手として受け入れることは避けられない中で、いかに違いを尊重し、ともに生きていけるか、が問われています。 

「ともに生きる」を広げていくためには、この「不安」と真摯に向き合っていく必要があります。そして、不安を超えていくために、出会い、話し、友人になる機会を社会のなかに広げ、「ともに生きる」実践に繋げていくことが、今だからこそ重要だと私たちは考えています。

今、このサイトを開いていただいたあなたとともに、ともに生きる、を社会へ広げる。そのために、1か月のWELgeeファミリー(マンスリーサポーター)募集キャンペーンを開始します。

※WELgeeファミリーとは?
WELgeeファミリーとは、難民の若者たちの自立と自己実現を支える応援団・難民の若者たちが本来の能力を発揮し、日本社会で活躍できるよう、ともに支えるコミュニティです。毎月1000円から参加いただけます。

すでにWELgeeファミリーの皆さまは、応援ありがとうございます🌸 さらに金額を増やして応援いただくことをご検討いただけるととても嬉しいです。
金額を増やして、もっと応援する

WELgeeが取り組んできたこと

”難民”という属性の先にある“個人”とつながること

NPO法人WELgeeは、日本に逃れてきた難民の方々とともに、これまで約10年にわたって活動してきました。創業以来大切にしてきたことのひとつが、”難民”という属性の先にある“個人”として出会い、話し、友人になる機会をつくることです。

私たちの活動は、2016年、創業者が、国家に守られず日本に逃れてきた彼らと出会ったことがはじまりです。

平和を志して行動を起こした若者、母国では医師として活躍していた青年、子どもたちが大好きなお母さんとお父さん。聡明で明るかったり、時には気難しかったり。出会い、ともに暮らすなかで、彼らがひとりひとり個性豊かな存在であること、喜怒哀楽をもつひとりの人間であることを実感しました。

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そんな活動をはじめる中で、多くの日本人から

「難民って日本にいるの?欧米の話じゃないの?」
「難民の方と話したことがない」

という声が聞こえてきました。同時に難民の方も、日本人の友人がほとんどいない、という方が多く、日本人と難民のあいだに、日常的な出会いや関係性が生まれる場が少ない状況でした。

だからこそ、私たちの活動は、WELgeeサロン、難民ホームステイなど、彼らとともにただ語る、遊ぶ、一緒に笑い、食事を囲む。そんな経験を社会の中に少しずつ広げていくことから始まりました。

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現在は、紛争や迫害から逃れてきた人たちを、これまで培ったスキルや経験を活かせる企業で活かし、彼らの自立と自己実現を叶えるべく、キャリアを軸に展開しています。

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2016年の設立以降、612名の難民と接点を持ち、330名がキャリア教育プログラムに参加しました。そのうち、WELgeeのマッチングを通じて、51件のスキル・経験を活かした就労機会を創出し、43名以上がキャリアプログラムを活かして自立につながる就職機会を獲得しました。13名が在留資格を「特定活動」から「技術・人文知識・国際業務」へ変更しました。

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難民人材が企業で活躍することは、その企業で働く同僚が、”難民”への価値観を大きく変えるきっかけにもなっています。この事業もまさに「出会い、話し、友人になる機会を広げる」ものです。これまでの51件のマッチングから、約4万名がWELgeeのマッチングによって新たに”難民の同僚”となっています。

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【Case】100社の不採用を越えて:Sさんが日本でつかんだ居場所

シリアでは、2021年に民主化運動「アラブの春」に端を発し、内戦状態に、過激派組織の台頭や諸外国による複雑な介入を経て10年以上にも渡って、泥沼化してきました。そんな状況で難民となり、後に日本に逃れてきたひとりがSさんです。

内戦開始直後は、隣国であるレバノンに逃れました。ただ、シリア人はレバノンで就労することが認められておらず、非公式な仕事をするしかありませんでした。時には、レバノン人とシリア人では賃金に3倍ほどの差がありました。賃金の低さから、仕事を選ばず、毎日朝4:00〜夜21:00まで仕事をしていました。

なんとか安定して暮らせる場所に、という想いで、手綱を探していたところ、JICAのシリア難民向け奨学金プログラムをみつけ、応募しました。もともと英語は使えなかったのですが、勉強して、無事合格し、東京農業大学大学院の留学生として、2017年に単身来日しました。大学院では英語で水耕栽培を学びました。

大学院卒業間近、就職が必要なタイミングで、日本で希望の仕事に就職するには高い日本語スキルが必要な事を知りました。研究は英語であったため、日本語を習得できておらず、卒業後、4年間、アパレル企業で契約社員として働きました。毎日、日本語についていくのに必死で、仕事終わりは脳みそが爆発しそうでした。賃金の安い中で、家族やレバノンにいる両親も支えなければならず、我慢の日々でした。日本語が分からないことが考慮されずに売上を求められる環境が辛く、涙する日も、1日1食の時期もありました。

契約社員として働く傍ら、安定した収入と専門を活かした仕事を求めて転職活動をしました。農業分野での就職を目指して100社以上に応募し、自治体や地域の農家にも働きかけを行うなど模索を続けましたが、日本語がまだ上手でないことや外国人という理由で採用はされませんでした。全く受からなかったので、他にスキルを身に着けようと、JavaScriptなどのプログラミングの勉強を独学で始めました。自分でオンラインストアを3回もオープンさせました。

WELgeeでのメンターシッププログラムも受けました。WElgeeはSさんを農業×ITのキャリアが活かせる会社に紹介、半年のお試し雇用期間中も伴走し、無事、今年の4月から正社員となりました。優しいチームのみなさんとともに、助け合いながら働いています。上司の方からは人柄だけでなく、高いプログラミング技術も評価されています。在留資格や収入の目途も経った今、2017年に来日してから一度も会えていない家族に、会いたいと考えています。

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これまで10年活動を続けてきました。

それでも、今もまだまだ「難民の方と話したことがない」という日本人が多く、同時に就職活動中のインターナショナルズからも、日本人の友人がいないという声をよく聞きます。日本人と難民のあいだに、日常的な出会いや関係性が生まれる場はまだまだ少ない。ここに存在する見えない壁が分断や排除を加速させています。


WELgeeは、第二章を迎えた今、より一層「ともに生きる」人を増やすこと、そこを起点に社会の常識を変えていくことを試みています。

これからの活動

もっと「ともに生きる」人を増やす。

皆さまからのさらなる応援を受け、今後以下のことをさらに仮説検証していきたいと考えています。

1 ともに生きる、コミュニティの創出

より気軽に、「出会い、話し、友人になる機会を広げる」場の創出を試みます。彼らとともにただ語る、遊ぶ、一緒に笑い、食事を囲む。友人としてゆるくつながる。ひとりひとりの魅力に気づく。そんな場を今だからこそ、あらためて創っていきたいと考えています。

2 日本各地の地域とともに

これまで都心が中心だった難民人材採用マッチングを、各地域のアクターと協働しながら、日本全国に広げていきたいと考えています。地方での活躍を実現したいバイタリティーのある難民人材と、人手不足に悩む地方企業地域や、グローバルな展開を図ることでより拡大のチャンスを得ようとする地場企業をつなぎ、ローカルからグローバルへと挑戦を生み出す橋渡しをしたいと考えています。地域で外国人共生と向きあわれている皆さまとも共創しながら、日本各地に「ともに生きる」機会を広げていきます。

3 より多くの企業とともに

多くの企業にとって、難民人材採用はまだまだ一般的な採用の選択肢ではありません。難民人材採用が、事業拡大のための”あたりまえの選択肢”となる社会をつくるために、1社1社との取り組み・出会いを一層大切にしていきます。それと同時に「難民人材活躍プラットフォーム」において、難民人材が企業で活躍するという取り組みを、それに賛同する企業や、同じ課題に向きあう団体とともに広げていきます。

WELgeeの目指す社会

「自らの境遇にかかわらず、ともに未来を築ける社会」を目指して

WELgeeは「自らの境遇にかかわらず、ともに未来を築ける社会」を目指して活動しています。これは決して“難民のためだけ”の活動ではありません。むしろ、異なる背景を持った人との対峙を経験しあがら、性別・国籍・信条・生まれ持った特性・考え方など、ひとそれぞれの、ちがいを尊重しながら「ともに生きる力」を社会全体が身につけるための挑戦です。

これまでも、これからも「ともに生きる」社会の実現に向けて、一歩一歩、できることを増やしながら、前に進んでいきたいと考えています。

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あなたの継続的な応援が、私たちの活動の土台となり、より多くの難民の方を支え、社会に「ともに生きる実践」を増やしていく力になります。

「”分断”ではなくともに生きる社会をつくりたい」――そう少しでも感じている方にこそ、私たちとともに一歩を踏み出してほしいです。

私たちは今回、WELgeeファミリーを1ヶ月で200名増やすことを目標にキャンペーンを行います。月額1000円から、あなたのペースでご支援いただけます。


自らの境遇に関わらずともに未来を築ける社会を実現するべく、いただいたご支援は日本に逃れてきた難民へのキャリア構築のための伴走や、日本企業とのマッチングに大切に活用させていただきます。

もちろん、すぐに社会を変えることはできません。しかし、あなたの応援は確かな力となり、「出会い、話し、友人になる」機会が社会のなかで少しずつ増え、その積み重ねで社会は変わっていきます

分断を広げるのではなく、未来をともに築く。

そのための一歩を、あなたと踏み出すことができたら嬉しく思います。

NPO法人WELgee代表理事 安齋 耀太のコメント

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新代表に就任してから、日々、WELgeeの存在意義と可能性を見つめ直すなかで、この団体は、誰かの困り事に応えるだけではなく、「社会」と向き合い続けてきた団体なのだと、改めて感じています。

私たちが目指すのは、“ともに生きる”をただのスローガンに終わらせず、社会の当たり前にしていくこと。

そのためには、対話も、葛藤も、失敗も含めて、さまざまな人と深く関わりながら進んでいくしかありません。

変化は一朝一夕では起きません。けれど、歩みをともにしてくれる人の存在があれば、たとえゆっくりでも、進み続けることができます。

このキャンペーンが、そんな「ともに歩む人」と出会える機会になることを、心から願っています。

今、皆さまに声を届けるこの瞬間が、未来への歩みの起点になることを願っています。

※ WELgeeの「難民」の考え方
難民が生じる背景や社会情勢が多様化・複雑化する中で、従来の難民の定義にとどまらない多くの人々が、祖国を追われる状態に置かれています。WELgeeは、在留資格問わず、命の危険があって現在母国に戻れない状態にある人を活動の対象としており、認定難民・補完的保護対象者・難民認定申請者・後発的難民(帰国困難な状態にある元留学生等)・緊急避難措置対象者(ミャンマー・スーダン等)などを含んでいます。うち、原則、現在あるいは近い将来において、就労許可がある方/就労許可取得予定のある方を就労伴走事業の対象としております。

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