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分断を越える鍵は、私たち自身の“マイノリティの記憶”

こんにちは。インターン生の中村です。

今回の記事では、「分断ではなく、共に社会を築いていく」ために大切なことを、私自身の体験を通して考えてみたいと思います。

分断ではなく、共に社会を築いていくために大切なこと。それは、「自分自身がマイノリティになった経験」を思い出すことです。

わたしがマイノリティになった日

私は中学生の時、親の仕事の都合で、突然ベルギーというヨーロッパの小さな国で暮らすことになりました。言語も文化も制度もこれまで育った日本とはまったく違う環境。自分自身が”移民”であり、「マイノリティ」でした。地元のサッカーチームに参加したものの、フランス語が話せず英語を介してなんとか意思疎通を図る日々。十分に伝えられずもどかしい思いを繰り返しました。

日本に暮らしていると、多くの人は社会のマジョリティ側にいるようにおもえます。だからこそ、マイノリティに対して無意識に偏見を抱くなど、暴力的になってしまうことがあるのかもしれません。

けれど振り返れば、誰もが「自分だけ違う」と感じた瞬間を持っているはずです。

  • 運動会や部活で、自分だけ足が遅くてからかわれたとき
  • 授業中、発音を笑われて話すのが怖くなったとき
  • 仲良しグループに入れず、休み時間ひとりで過ごしたとき
  • 進学や転勤で、新しい町へ引っ越し、なじめずにホームシックになったとき
  • 海外旅行や留学で、言葉や考え方が通じず孤独を感じたとき
  • 会議で自分だけが少数意見を言ったとき

マイノリティとは数字で測れるものではなく、特定のコミュニティのなかで「自分が大多数と違う」と感じたときに生まれるものです。ひとはだれでも、人生のなかで”マイノリティ”になりえます。

その時に味わう孤独や悲しさ。逆に、理解してくれた人、そばにいてくれた人への感謝の気持ち。――それを私たちは知っています

にもかかわらず、社会的にマイノリティと呼ばれる属性・ラベルをもつ人々が、その属性をもつというだけで、攻撃や排除の対象になることがあります。とても悲しい現実です。

――だからこそ、私がベルギーで経験したように、「自分がマイノリティになった感覚」を思い出すことが大切だと感じています。
その共感が、分断を越えて「共に生きる社会」を築くための出発点になるのではないでしょうか。

難民が日本で抱えるマイノリティとしての壁

昨今、日本に来日する外国人は増加しています。

難民背景の方も10万人程度、日本にいるといわれています。
彼らの中にはもともとキャリアや教育を積んできた人も多くいます。

しかし、いざ日本で就職活動を始めようとすると、大きな壁に直面します。
たとえば、「日本で働くなら日本語がある程度話せなければならない」という日本社会の前提や、「日本独自の企業文化・就活のルール」を理解しなければならない、という現実です。
マジョリティである日本で生まれ育った人の社会という前提のもと、日本に暮らす難民はしばしば「マイノリティ」として、困難・壁を感じています。

それでも、状況を変えようと挑み続ける人たちがいます。WELgeeは、そうした彼らと約10年間ともに歩んできました。

たとえば、シリア出身のSさん。JICAの奨学金プログラムにて、東京農業大学大学院で学ぶために来日。ただ大学院では日本語を使う必要がなかったゆえに、就職活動にて苦戦。家族の生活のためにアパレル業界でアルバイトを始めました。必死に日本語を学び、時には「どうしても接客に立ちたい」と店長に直談判。接客を通じてお客さんから動詞の使い方を教わるなど、日常の一つひとつが学びの場でした。

やがて自身の専門性を活かそうと、転職にも挑戦しましたが、彼を待ち受けていたのは、書類選考の壁面接の壁、そして外国籍であることの壁。私たちが日本人として「当然のように与えられてきた機会」に、彼らは一歩一歩、挑み続けなければならないのです。

それでも、Sさんは独学でプログラミングを学び、スキルの幅を広げ、ITスキルと農業・食への関心をともに叶えられる仕事に就職することができました

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Sさんの活躍の様子はTBSでも取り上げられました!
▷ 記事はこちらから

今もマイノリティとしての壁に直面する中でも未来を築こうと果敢に挑み続けている方たちがいます。

そんな彼らに私たちが出来ることは、社会の一員として寄り添い、ともに支えてあうことです。

WELgeeファミリーとして、インターナショナルズを支えあう

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この中でも特にインターナショナルズの生の声をリアルで聞くことができるのが、「ファミリー限定イベント」になります!

イベントの例として、ギャザリングがあります。前回は、「食を囲む」事を目的としてコンゴにルーツを持つインターナショナルズがコンゴ料理を持ち寄って行いました。ご飯を食べながら、自己紹介とWELgeeを知ったきっかけなどを談笑し、盛り上がっていました。これまでのギャザリングはインターナショナルズと社会人プロボノを中心として行ってきましたが、

今回のキャンペーン後、9月下旬に、WELgeeファミリーにご参加いただけるギャザリングの開催を予定しています。今回、新たにWELgeeファミリーになっていただいた皆さまにもご参加いただける機会です!

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(ギャザリングの様子)

生の声を聞いたWELgeeファミリーの声

「生の声を聞けることが、私の視野を広げてくれます。」

「先日、WELgeeファミリー向けのイベントで、シリアから来日した二人のエンジニアの方のお話を伺いました。ひとりはレバノンへ逃れ、そこでパートナーと出会い、家族で日本へ。185社目の挑戦で日本企業に採用され、現在は3人の娘さんと共に穏やかな生活を送っています。『レバノンでの生活はとても大変でした』と静かに語る姿から、安堵と過去を思い出す複雑な感情が伝わってきました。」

「もうひとりはトルコへ逃れ、その後日本へ。今では日本企業でソフト開発に携わり、チームの中心として活躍されています。『トルコも良い社会だったけれど、今の日本の生活はとても平穏です』と話す表情はとても柔らかいものでした。」

「分断の時代に生きる私たちにとって、こうして「生の声」を聞くことは、異なる文化を受け入れることの大切さ、そして人類が重ねてきた豊かな歴史を改めて考えるきっかけになりました。」

WELgeeファミリーとして支援すると

WELgeeファミリーとして応援をいただくと、日本にいる難民の人生を再建する一歩となります!

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※WELgeeファミリーとは?
WELgeeファミリーとは、難民の若者たちの自立と自己実現を支える応援団・難民の若者たちが本来の能力を発揮し、日本社会で活躍できるよう、ともに支えるコミュニティです。毎月1000円から参加いただけます。

すでにWELgeeファミリーの皆さまは、応援ありがとうございます🌸 さらに金額を増やして応援いただくことをご検討いただけるととても嬉しいです。
金額を増やして、もっと応援する

※ WELgeeの「難民」の考え方
難民が生じる背景や社会情勢が多様化・複雑化する中で、従来の難民の定義にとどまらない多くの人々が、祖国を追われる状態に置かれています。WELgeeは、在留資格問わず、命の危険があって現在母国に戻れない状態にある人を活動の対象としており、認定難民・補完的保護対象者・難民認定申請者・後発的難民(帰国困難な状態にある元留学生等)・緊急避難措置対象者(ミャンマー・スーダン等)などを含んでいます。うち、原則、現在あるいは近い将来において、就労許可がある方/就労許可取得予定のある方を就労伴走事業の対象としております。

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