あなたの力が暗闇の中で一筋の光になる
はじめまして。育成事業部でプログラムコーディネーターをしている小田原です。今回の記事では、育成事業部がいかにインターナショナルズの日本での人生再建の支えになるべく取り組んでいるかについてお伝えしていきます。
育成事業部では、人と人とのつながりを通じて、インナーナショナルズが日本社会の理解を深め、自分自身の個性に気づき、将来にむけての選択肢を広げられるよう、日々ひとりひとりに向きあって活動しています。
特に、キャリア教育プログラムとメンターシッププログラムに力を入れ、運営しています。
キャリア教育プログラムでは、日本での就職活動の基本的な情報をお伝えし、メンターシッププログラムではWELgeeに登録して下さる社会人ボランティアの方々の力を借りて、就職活動をする上で必要なサポートをしています。例としては、履歴書のブラッシュアップや自己分析、面接練習になります。
“There is a light at the end of the tunnel.”
この言葉は、私がオーストラリアのシドニーでホームレスの方々を支援していた頃に、自分自身に言い聞かせていたものです。意味は、「どんなに苦しい道のりにも、その先には光(希望)がある」ということ。今、WELgeeでインターナショナルズの方々と関わる中で、その光、希望を示す役割を担えるのではないかと考えています。
育成事業部はインターナショナルズがWELgeeに問い合わせをしてきた時に行う初回面談も担当しているため、WELgee内で一番インターナショナルズとの関りが多い部署と言えます。その分、日々インターナショナルズから様々なリアルな声が届いています。
先日も、あるアフリカの国から難民として逃れた方と初回面談を行いました。彼は、今までどの難民支援団体とも繋がれず、履歴書の書き方すら分からない、運よく面接までたどり着けても日本語ができない、どのように現状打破すればよいか分からなく「暗闇にいるようで何をしていいか分からない」と話されていました。
しかし、WELgeeのプログラムについて説明すると、「何も希望がないと思っていたが、選択肢を与えてくれてありがとう。機会をくれてありがとう。」と感謝を伝えてくれました。
このように、”はたらく”ことは日本で第二の人生を歩むために、必要不可欠であるにも関わらず、異国の地である日本に逃れると、言語の壁や情報へのアクセスが困難な中、頼れる先がまだまだ少ないのが現状です。そのようななかで、WELgeeのプログラムは今まで、多くのインターナショナルズに希望を与えて、実際に就労を通しての自己実現をサポートしてきました。
しかしながら、未だ全国にたくさんのインターナショナルズが「暗闇」にいて、希望を見いだせていないのが現状です。その現状を打破するために、育成事業部では全国に実際に出向き彼らに出会い、参加してもらうことでより多くの方々に自己実現・人生再建のきっかけを与えていきたいと考えています。
皆様の支援に支えていただきつつ、地方の各団体の皆さまとも連携をしながら、より多くの難民背景の人々が、日本で活躍できるように、より一層事業を拡大していきたいと考えています。
現在、8月13日から1か月間WELgeeファミリーキャンペーンを実施しています。目標は、新たに200名の方にWELgeeファミリーとして応援してもらうことです。
今の分断を煽る世の中で、「”分断”ではなく、ともに生きる社会をつくりたい」ーそう感じて下さる方にこそ、今回私たちと共にその社会の実現に向けて大きな一歩を踏み出して頂きたいと思います。
ご支援は月額1,000円から。無理のないペースで参加して頂けます。頂いたご支援は、日本に逃れてきた難民のキャリア構築の伴走や、日本企業とのマッチングのために大切に活用します。境遇に関わらず、ともに未来を築ける社会を実現していくためです。
もちろん、社会はすぐに変わるわけではありません。
けれど、あなたの応援は大きな支えとなり、「出会い、語りあい、友人になる」機会が社会の中で少しずつ芽生えていきます。その小さな積み重が、未来を変える力につながっていきます。
すでにWELgeeファミリーの皆さまは、応援ありがとうございます🌸 さらに金額を増やして応援いただくことをご検討いただけるととても嬉しいです。
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※ WELgeeの「難民」の考え方
難民が生じる背景や社会情勢が多様化・複雑化する中で、従来の難民の定義にとどまらない多くの人々が、祖国を追われる状態に置かれています。WELgeeは、在留資格問わず、命の危険があって現在母国に戻れない状態にある人を活動の対象としており、認定難民・補完的保護対象者・難民認定申請者・後発的難民(帰国困難な状態にある元留学生等)・緊急避難措置対象者(ミャンマー・スーダン等)などを含んでいます。うち、原則、現在あるいは近い将来において、就労許可がある方/就労許可取得予定のある方を就労伴走事業の対象としております。